海外旅行に行く前に！ワクチン情報のお知らせ
今年2018年の競技ヨーヨー世界大会は中国上海ですね。観戦に行くのが楽しみで仕方ありません！
ところで、日本人は海外の人に比べて海外旅行の際にワクチンを接種するべきという意識が非常に低く、接種率が他国に比べ非常に低いそうです。
短期であれば接種しなくてもいいとされていますが、個人的には現地の食も楽しみたいし、感染リスクも気にするくらいだったら、副作用の多くないものは投与しておこうという考えに至りました。
そこで私は本日、A型肝炎ワクチンの接種を済ませて来ましたのでそのお話を！
たまには”普通の”病院薬剤師として人々の安全管理や公衆衛生を守る活動をしてみます！笑
■目次
記事トップ
1.海外旅行などで推奨されるワクチン
2.A型肝炎とは
3.ワクチン接種スケジュール
4.まとめ
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海外旅行などで推奨されるワクチン
海外旅行で推奨されるワクチンは厚生労働省の FORTH 渡航ワクチンについてのページを参考にするといいでしょう。
今回中国（東アジア）に行かれる方は少なくとも◎の麻疹風疹は接種しておいてください。
（ほとんどの方が接種済だと思います。念のため母子手帳でご確認下さい。）
今回の世界大会で中国上海の滞在は短期ですし、行動範囲的にもA型肝炎リスクはそれほど高くはないようですが、
予防できるのなら安いものと思い、A型肝炎ワクチン接種をしてきました。
現地の人と一緒にご飯を食べに行ったりするかもしれないし、
水道水が口に触れてしまうかもしれないし、
何より些細なことを気にしなくて思い切りはしゃぎたいので！
あと自分の身体で医療を受けてみると勉強になります笑
A型肝炎とは
A型肝炎はA型肝炎ウイルスが含まれる糞便で汚染された食品や氷などにより感染します。
感染約1ヶ月後に発熱、倦怠感、食欲低下、黄疸（皮膚が黄色くなる）が起こり、ほとんどが自然治癒しますが、
まれに劇症肝炎という難治性で極めてひどい症状、死に至る病気を引き起こします。
食事や水が主な感染源であるため、屋台とかには絶対行かないし、水も水道水は飲まないと固く誓っている方は摂取しなくてもいいかと思います。
また、他のワクチンはどうか医師と相談したところ、
危険な地区や山に行ったりしないのであれば破傷風や狂犬病ワクチンは不要かとのことでした。
ヨーヨーでなく大怪我をする可能性のある競技などであれば場合によっては摂取したほうが良いかもしれません。
それから、今回は打ちませんでしたが、そろそろ年齢的にワクチンの効果が切れてくる破傷風・ジフテリア・百日咳のワクチンは子供を産む前には打っておこうかと思います。（大人は成分量や研究データ的にTdapワクチンがオススメだそうです）
腸チフスも候補に上がりましたが最近は発症率も低く今回の渡航ではリスクも少なそうでしたので見送りました。
ワクチン接種スケジュール
ワクチンの種類によって渡航直前で良いものもあれば、抗体ができるまでに数回打つ必要のあるものもありますので、スケジュールを確認しておきましょう。
今回私が投与した海外産A型肝炎ワクチンは1回投与後2週間で効果が最大になり、効果は1年程度持続し発症率が95〜100%低下します。さらに半年〜1年後に追加接種をすると40年程度持続するそうです。
国内承認ワクチンもありますが、投与回数が2回+追加接種が必要なのと、集計データが少ないため海外産を選びました。
副作用被害救済制度の違いなどありますので医師と相談の上どちらを投与するか選ぶのがよいでしょう。
まとめ
同じ食事を摂った場合でも現地の人にはすでに抗体があり、日本人だけが感染する可能性もあります。
ワクチン投与は自費での支払い（今回投与した病院では11,880円でした）になりますが、
効果も40年効果が続くということで
今後も世界大会や海外旅行など行かれる方は長期持続できるように投与しておくといいと思います。
というわけで病院薬剤師から、海外渡航時のワクチン接種についてのお知らせでした！
#健康マニアな薬剤師 AkitoshiTokubuchi 競技ヨーヨー全日本チャンピオン