・お腹すいてとりあえず何か食べたいけど何の下準備もしてない
・今日は疲れてて料理したくない
・でも体に悪そうなもので済ますのは嫌だな
・サバの水煮缶、ちょっと生臭くて苦手
・なんか急にカレーが食べたい気分
・何でもいいから酒のつまみがほしい
そう思うことはありませんか?
本記事によって下記のような形で解決ができるかもしれません。
・サバ缶の中で1分かからずカレーのようなものが完成する
・凝ったカレーではなく、雑にカレーが食べたい欲を満たすことができる
・サバ缶単体で感じる生臭さを無くすことができる
・お菓子やファストフード、加工食品でお腹を満たしてしまう事態を避けて、タンパク質やフィッシュオイルなど栄養になるものが得られる
・おつまみがすぐできる
こんな感じで、とにかく今すぐカレー(っぽいもの)が食べたい!って欲望が満たされます。
これ作れるから今日はもう料理さぼっちゃおうかなー、って気が楽になることもあります。
もちろん欲を言えば、玉ねぎ、トマトetc…のうま味もほしい!ってなる時もあるかもしれませんが、そういう時のカレーはまだ今度笑
■目次
1. 超手抜きサバ缶カレー。缶にスパイス入れるだけ。【雑に今すぐカレーが食べたい!って時に】作り方。
1. 超手抜きサバ缶カレー。缶にスパイス入れるだけ。【雑に今すぐカレーが食べたい!って時に】
1-1. 各々スパイスを入れてほぐすだけ。
サバ缶(水煮)を開けます。
そこにクミン1.0g、ガラムマサラ1.5g、レッドチリペッパー5振り、生姜パウダー5振り、ブラックペッパー1回転を入れます。
レッドチリペッパーは辛さの好み次第で調整してください。
あとはほぐすだけです。
これでサバ缶カレーっぽいものの完成です!笑
なかなかおいしいものになってると思います笑
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1-2.それすらめんどくさかったらガラムマサラだけ入れてみる?
極限まで疲れててめんどいって人は、ガラムマサラを2g程度入れてほぐすだけでも手間なくカレーっぽいものにありつけます。
さすがにこっちはちょっと物足りなさがあるかもしれませんが笑
ガラムマサラにはクミン、コリアンダー、カルダモン、ターメリック、唐辛子などが入っていて
カレーの王道とも言われるスパイスの組み合わせです。
(配合割合は商品によって異なることあり)
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2. そこそこに美味しく仕上がる理由
2-1. 塩分濃度
サバ缶の塩分濃度を測定してみたところ0.9〜1.0%でした。
サバの水煮缶自体がそもそもおいしい、もしくはちょっと塩辛いかな?って思う程度に作られています。
生理食塩水はNaCl濃度0.9%:
ヒトの血液と同じ浸透圧になるように作られた食塩水。輸液などに使われる。
液体の場合、これに近い塩分濃度だと、本能的においしいと感じやすい。
ご飯で少し薄まり体感塩分濃度0.9%に近くなったり、酒のつまみとしてちょっと塩辛いものを欲しているときに美味しく感じるのもうなずけます。
少し気をつけるべきこととしては
水煮の液体も全部食べるとなれば、1缶あたり2g弱の塩分になるので、他の食事も見ながら塩分の摂りすぎにならないように気を付けましょう。
食塩相当量(g)として、多くとも1日あたり6g未満には抑えた方がいいとされています。
(心臓や腎臓病系のガイドラインや生活習慣病予防の視点から)
ナトリウム表記なら、Na(mg)×2.54÷1000=食塩相当量(g)に換算できます。
自分が一日どれくらい食塩を摂っているかの目安を考えてみると良いでしょう。
塩分は人間に必須ですが、取りすぎると命の危険に直結するため、塩辛すぎた場合は、からっ!ってなります。ただし、油分が多いと塩辛さがマスクされてしまうため、おいしいカレーやラーメンの塩分濃度は1.0%を超えているものがほとんどです。自分の心臓、腎臓などのためにも、塩分の摂りすぎには気を付けましょう。液体やスープになるとどうしても塩分量が増えてしまうことや、油により更に濃い塩を求めてしまうことを知っておくと気を付けやすいかもしれません。
2-2. 魚のうま味成分が効いてる
お肉、玉ねぎ、トマト等のうま味成分は無いが、魚のうま味(イノシン酸、グルタミン酸など)が効いている。
複数の種類のうま味成分をかけ合わせるとより美味しくなりやすいのでまだまだのびしろあり。
2-3. スパイスで魚の生ぐささが打ち消される
生臭さの主な原因は、死後の魚の内蔵や血肉から生成されるトリメチルアミンやピペリジンなどによるものです。
においを和らげる方法はいくつかありますが、今回生臭さが抑えられている理由の一つには、カレースパイスや生姜パウダーの香辛料の香りにより臭い成分がマスキングされていることが挙げられます。
また、トリメチルアミンはアルカリ性なので、全体のpHを酸性側にすると魚の生臭さを減少させられます。
それを元にもう一つ理由を推測してみましたが、ここに関しては確認できてないので、間違ってたらすみません笑
以下考察
カレースパイスのタメーリックに含まれるクルクミンの粉末は黄色です。
エタノールで抽出した液体は、pHが酸性では黄色(抽出した段階では黄色)、塩基性では赤色になる性質があります。
クルクミンは中性及びアルカリ性のpHで急速に分解される性質があります。
カレー粉で作るpH試験紙の実験をしたことがある人や、
カレーをこぼした服を石鹸で洗うと塩基性になることで一旦赤色になることを体験したことがある人もいるかもしれません。
ということで、推測にはなりますが、クルクミン溶液等が弱酸性で、スパイスをサバ缶に溶かすことで、pHが少し酸性側に寄って、それによって生ぐささが軽減されている可能性もあるんじゃないかと考えました。
クルクミンは水に溶けにくく、正しかったとしてもその影響は微量かもしれませんが。あとガラムマサラに含まれるタメーリックの割合も考えるとほんのわずかかも。それか他のスパイスも成分抽出したら酸性だったりするのかな。
考察終了
まあ、香辛料の香りでのマスキングがほとんどだとは思いますが笑
pHを測定するツールは自宅に無いので、いつか気が向いたら実験してみようかなと思います。
ここに関しては全部推測なので間違ってても許してください笑
手についた魚の生臭さを消したいときには
- トリメチルアミンは水溶性なのでしっかり水洗いする
- 手についた臭いは酢で擦ると緩和される(中性洗剤では落ちにくいので酸性物質を使う)
などの方法が効果的です。
3.サバ缶の栄養価は?
標準的なサバ缶一つあたり、タンパク質15〜20g。
ω3脂肪酸であるEPA,DHAなどのフィッシュオイルが豊富。
タンパク質がないと体も臓器も血管もきれいな肌も作れません。
魚の油は脳にも体にも精神面にも良い働きをしてくれます。定期的に摂取するようにしましょう。
缶詰は空気を遮断し、新鮮な状態に保ってくれているのでサバ缶やサーモン缶は非常に優れた食品です。
一方でフィッシュオイルのサプリメントは酸化してしまっている商品も多いようです。
サバ缶を食べる方が新鮮な魚の油を摂取できるでしょう。
4.まとめ
ほんとに手抜きですが、水煮缶の塩分濃度が丁度良く、スパイスを入れてほぐすだけでも結構美味しいです。
生姜やスパイスのおかげで魚の生ぐささも無い。タンパク質やフィッシュオイルも摂れます。
サバ缶のレシピは色々ありますが、(単体で食べることを除いて)これほど楽なレシピは全く見ないので記事にしてみました。
限界まで疲れてる時はこの手抜きサバ缶カレーと、生野菜をちぎって洗って塩かけてかじってます、
というずぼらな一面を記事にしてみました笑
雑にそこそこおいしく、カレーのようなものが、1分かからずに食べられるので、ぜひ試してみてください笑
サバ缶を使って本格的なカレー作るのも楽しいのでまた今度紹介しようと思います。
今回は極限まで手を抜いたサバ缶カレーの紹介でした笑
大袋でストックしておいて詰め替えていく方がコスパは良いかもしれません。普段からカレーやサラダに使っていると案外減ります。
スープつくるときにも便利です。塩分濃度0.9%を目安に。
↑iHerbのジンジャーパウダー。生姜から抽出するのとは違うけど便利さが異常。めちゃくちゃ使ってます。
#健康マニアな薬剤師 Akitoshi Tokubuchi
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